ちりめん本「東方からの詩の挨拶」（独文） カール・フローレンツ　Karl Florenz”Dichter-Grusse aus dem Osten [長谷川武次郎　：大正元年第14版]

ちりめん本「東方の詩歌」カール・フローレンツの傑作のひとつです。　化粧函付き　　　　

大正元年：第14版　長谷川武次郎発行　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

サイズ：19×14,5cm96頁 厚さ3cm大判で大部の豪華本です。殆どの頁が美しい版画で埋め尽くされたちりめん本です。

訳者である東洋語学者カール・フローレンツの熱意とちりめん本制作の第一人者である武次郎の本造りの情熱が生んだちりめん本の傑作のひとつです。芭窓、華邨、芳宗など絵師たちの絵も見事で、活字印刷の字配りにも工夫を凝らした品格のある美しい詩歌集になっています。目次は次の6章に分けてあります。

1章：愛するものたちに　２章：自然の楽しみ　：3章人生の厳しさ　4章官廷詩　5章：色とりどりの言の葉　6章：叙事詩いくつか

函付：函と表表紙、裏表紙は写真では目立ちませんが経年のしみ、日やけ、薄い汚れがあります。その他絹装は堅牢で傷みはまったくなく、象牙の爪も完全で、中は未使用状態に近い稀に見る美本です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

注ちりめん本は紙の表面がクレープ状にになっていますので写真では滲んでぼやけたように写っていますが、鮮明できれいです。挿絵の色も草木染のような自然な色合いで、現代の染料にない独特の鮮やかさです。 写真付

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