明治写実画 特大額入り「婦人と下僕」(仮題)121×49
特大額入り 「婦人と下僕」(仮題)121×45cm
非常に丁寧に描かれた大変見事な高級絹絵です。この種のものとしては最大級で人物の容貌は達人の手によるもので上品で優雅な表情が巧みに描き出され髪の毛の精緻な描写はほつれ毛に至るまで真に迫っています。着物の柄と模様も細部にわたって細かくきちんと描かれそれぞれの彩色がこれまた美しく鮮やかです。金糸による刺繍文様などは実物の布が貼り付けてあるように見えるほどリアルでこれだけ見ても作者が狩野派などの本格手的な画法をマスターしていることが察せられます。
多くの横浜絹絵と同じくこの作品も無記名ですがこの婦人の顔と表情は初代五姓田芳柳の六美人図の一つに似ているので彼の作品かもしれません。またこの種の絹絵は構図と一番大事な顔の部分を師匠が描き弟子が残りを仕上げるのが普通だったので芳柳と弟子の合作の可能性もあります。いずれにせよ本品は達人による横浜絹絵の一級品であることは確実です。
コンディション:顔の部分などに小さな点シミがありますがほかに汚れや傷みはほとんどなく全体的に極めてきれいな状態です。実物は画像の写真よりはるかに鮮やかな色彩で構成されており、まことに美しくまた見応えのある特別大きな作品なので美術館、博物館等の展示には最適の品物となっています。
明治写実画 特大額入り「婦人と下僕」(仮題)121×49
販売価格: 386,000円(税込)
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