二世五姓田芳柳・パノラマ資料 ?水彩画3点 天津競馬場 明治34年

 二世五姓田芳柳 水彩画 13.7×36cm 3枚   

 3枚の各々に五姓田の落款とGHを組み合わせたモノグラムが入っており、1枚目の下段に「天津競馬場 明治34年北清事変後」、2枚目の下段に「明治34年北清事変後の天津」と鉛筆で書かれています。
 この3枚はパノラマ式に連結した風景画となっており、その連結部を示すために1枚目の上左端に「1」と書かれ、2枚目の右端に「2」左端に「3」とあり、3枚目の右端に「3」と記されています。2枚並べると4番目の画像のようにつながります。

 また1枚目の上部空間には二ヶ所に「村落」と注記があり、2枚目には「T.R.O」と「白河帆檣」、3枚目には「村落」「人家」その他の記載があります。写真でもないのにこのような注付きのパノラマ連作になっているのはこれが浅草の日本パノラマ館で開催された北清事変のパノラマ興業「天津攻撃」を作成するための現地スケッチだったからです。
 五姓田芳柳の回顧録の一つ「パノラマ談」には明治34年に日本パノラマ館から委託されて「その六月東城鉦太郎氏と渡航、太沾、天津、北京を調査して帰り、聯合軍の天津攻撃図を最適と認め、七月下旬着手 十一月一日開館せし」とありますから、まさしくこの「天津競馬場」3枚連続の水彩画はこの時の実地調査の一部だったのです。二世芳柳は多くのパノラマ制作に関与していますが残存する関係資料は極めて少ないので本品は大変貴重な作品です。
 なお最後の画像は明治29年に同所で開かれたパノラマ興業「平壌攻撃」に関する新聞記事の付図で二世芳柳もこれに参与していますが、この図の背景・遠望の描写様式が天津のスケッチとよく似ていることが分かります。

コンディション:3枚とも周辺部に少し汚れと折れ跡がありますが絵にはほとんど影響してない状態です。

二世五姓田芳柳・パノラマ資料 ?水彩画3点 天津競馬場 明治34年

販売価格: 184,000円(税込)

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